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そうして星も海もみんな神の作ったものだと云った。最後に自分に神を信仰するかと尋ねた。自分は空を見て黙っていた。
白上虎太郎
或時サローンに這入はいったら派手な衣裳を着た若い女が向うむきになって、洋琴ピアノを弾いていた。
琴詠ニア
その傍に背の高い立派な男が立って、唱歌を唄っている。その口が大変大きく見えた。
春日部つむぎ
けれども二人は二人以外の事にはまるで頓着とんじゃくしていない様子であった。船に乗っている事さえ忘れているようであった。
波音リツ
自分はますますつまらなくなった。とうとう死ぬ事に決心した。
ずんだもん
それである晩、あたりに人のいない時分、思い切って海の中へ飛び込んだ。
九州そら
ところが――自分の足が甲板を離れて、船と縁が切れたその刹那に、急に命が惜しくなった。
ちび式じい
心の底からよせばよかったと思った。けれども、もう遅い。自分は厭でも応でも海の中へ這入らなければならない。
猫使ビィ
ただ大変高くできていた船と見えて、身体は船を離れたけれども、足は容易に水に着かない。
白上虎太郎
しかし捕まえるものがないから、しだいしだいに水に近づいて来る。いくら足を縮めても近づいて来る。水の色は黒かった。
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